わが闘走 act.7                         本文へジャンプ
      
■富士フレッシュマンレース第5戦

レッカー緊急出動せよ!
NDC−TOKYO主催の83富士フレッシュマンレース第5戦(7月17日)は、雨と霧に禍いされて、第1レースを除く6レースが11月20日まで、決勝が延期された――ということから公式予選の悪条件が想像できるだろう。
 初戦は予選落ち、2戦目はブービー賞の22位、そして今度は、なんと39台がエントリー。口の悪い黒沢監督あたりは、内心、午前中でお役ご免を期待していたみたい。予選落ちの確率がいつもより高いのは厳然たる事実! 

 ところが、である。結果からさきに報告すると、予選は17位。ウエットの条件で1分58秒32は、ぼくのドライのタイムより速かったのだ。
 で、今回は、なぜそんな不思議なことにあいなったか。

アドバンDで雨のFISCOを行くの? 大丈夫かな?
 公式予選がはじまる直前、フレッシュマンの常連の一人がぼくの55番パルサーのタイヤをみて目を剥いた。
「エッ! 局長もアドバンのDタイプで行くの? この雨で大丈夫かな? Dタイプは4台しかないよ」
「困ったね。やはりCタイプ?」
「もちろん。でも、もう履き替える時間はないですよ」
 えい、ままよ、とぼくはピットロードにとびだした。たしかにDタイプでは第1コーナーはおっかないだろう。で、へっぴり腰で早めにブレーキングし、丁寧にコーナーに入る。こんな慎重さが好結果につながったのかもしれない。

ラリーストの竹平素信さんも応援に来てくれた
 調子に乗るって恐ろしい。3周目から、とくにヘアピンを過ぎて全開で行ける。ピットは2分00秒をしらせてくる。まずまずのペースじゃないか。7周目、ピットサインを横目でにらみながら、思い切ってブレーキングポイントを気持ち、10mほど前において第1コーナー
に進入してみて驚いた。お尻がズルリとくるどころか、真になってアウトに流される。オットットとアクセルを踏みつけたが間に合わない。左後輪を縁石に激しくぶつけた瞬間、ガクンと腰が折れたようになって、スピン。リアアームの破損で、レッカー車のお世話になってしまった。
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とうとうレッカー車のお世話になってしまった
 それからが大変。1万円を払って車両保管を免除してもらい、破損箇所を修復しなければ、決勝に出れないる日産のサービスにそんな部品はありはしないという。窮余の一策で、わが社のパルサーが運よくサービスカーとして来ていたので、そいつから頂戴して、どうにか間に合わせた。ところで、FISCOは深い霧にすっぽり包まれ、結局は延期決定で、スターティンググリッド中団に並ぶ、ぼくの興奮は、あっさり冷やされてしまったのである。待たれよ、11月20日を!
           (ベストカー83/10月号)


レースが終わると一緒に走った山口正己君(当時オーテク編集
部員=右)と1コーナーに赴きほかの選手の走りをチェックする

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