【国沢光宏レポート】
「今日はレースなんだから、予選を通らなければおしまいですよ。最後の5分は死ぬ気で走ってください。なに、ちょっとくらいぶつかったって骨を折るくらいだから、大丈夫ですよ」と、無責任なボクは元編ちゃん(いまは編集局長といわなければならない)にハッパをかける。今日にそなえて練習は3回もしたし、せっかく早起きしてサーキットにきても、予選15分でレースが終わってしまうのは非常にむなしい気がするのだ。
ガンさん(黒沢元治)が今日はチーム監督で、いれこむ局長をなだめる係。かつて日本GPのチャンプになったときの「栄光の日産カラーのレーシングスーツ」を局長にプレゼントして激励している。しかし局長、朝から相当緊張していた。もう、することなすこと全部むちゃくちゃ大会。ドライバーのライセンスも持たずに車検の列に並んで、大慌てしたり、5分前に停めたクルマの場所がわからなくなったり……。「しっかりしてくださいよ! 局長!」などとみんなにいわれる始末で、たいへんな騒ぎだ。 先日の練習走行では、今までの自己記録を2秒弱も縮め、やや自信はありそうだがそれでも予選通過タイムにはほど遠い。 |

今や超売れっ子の自動車
ジャーナリスト、国沢光宏氏 |