「昨日(5月10日)、直方と宮田へ行って来ました。手書きの戸籍謄本やけ、字が小さくて、ちょっと読み辛いけど、どうする?」
直ぐに郵送してもらえるか。そして、今、この場で読んで欲しい。ぼくの答えは決まっていた。「手書きの謄本」というところに、すでに捜し求めていた「鍵」が秘められている。どぉーん、とこちらの興奮が弾けそうになった。
「じゃあ、読んでみるわ。いい?」
以下、従姉とのやりとりのニュアンスも愉しいが、まずは要点だけは整理して置こう。
田中重吉に関する記載は5件。
明治26年4月8日、愛媛県風早郡粟井村大字河原、田中嘉蔵弟入籍
愛媛県上浮穴郡明神村大字西明神、正岡慶三兄、明治31年1月7日分家ス
愛媛県温泉郡粟井村大字久保365番地第貮ヨリ転籍届出、大正7年1月23日受付入籍
大正15年10月26日午前7時、本籍ニ於テ死亡、仝居者正岡順吉届出、仝月27日受付
昭和2年4月正岡順吉ノ家督相続届アリタルニ因テ本戸籍ヲ抹消ス |