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子規の孫 正岡明さんからのお便り 

                  2008年8月23日 正岡歴史研究会からのお知らせ
●「正岡一族」(第1集)で「正岡子規の家系」を寄稿して頂いた
正岡明さんからのお便り 
     
(正岡徹会長あて)

 この度は立派な「正岡一族」の御本を御恵送頂きありがとうございました。正岡姓の輪がどんどん広がり、陰ながら喜んでおります。
 愚生も一昨年、奈良東大寺近くに「子規の庭」を作らせて頂いた御縁から、子規活動の場をいろいろと頂き、いろいろと新しい御縁を頂いております。その関係資料等を同封致しますので、御笑覧頂ければ幸甚でございます。

■柿の木は残った 

           正岡 明
           
           「子規の庭」保存会 名誉顧問
           「子規の庭」友の会 名誉会長
           子規研究所 主宰
                                  
 この度、奈良の地で「子規の庭」作りにかかわらせて頂いた事は、私にとって誠に有難い体験となりました。たまたま正岡子規につらなる家系に生まれ、そして庭作りと樹木医を成業とする者にとって、三拍子そろった今回の企画にお声をかけて頂いたこと、幸運というほかありません。

 幸運と言えば、子規がこの地に訪れた時の柿の古木が現存していた事が全ての物語の出発点でした。そして東大寺や春日原始林など貴重な史跡や大自然に囲まれた環境にあったことも大変恵まれておりました。

 今、日本に限らず、世界は多くの問題を抱えております。経済主導でつっ走ってきた近代文明の歪みが随所に表れ、自然破壊や温暖化の波は歯止めがかかりません。このような中で本来、日本の山河に息づいていた自然や草花に思いを馳せ、また自然を季語とする俳句革新に生涯をかけた子規を顕彰することは意義深いことと思われます。


「子規の庭」…
いわれの柿の古木と東大寺の屋根

正岡明さん
 子規は二十二歳で肺結核にかかり、病気という負の条件をバネに精一杯生き抜き、その大半の仕事を六尺の病床で積み上げて、わずか三十五年の生涯を全力で駆け抜けました。そのような志(アンビション)を持って生きた明治の各界を代表する人物が数多くこの地を訪れたことも、もっと揺り起こしても良いのではないでしょうか。
 子規の庭を訪れる度にこのような思いの募る今日この頃です。 
                             【「子規の庭だより」より】

■(子規と庭)花だより
 子規は赤い色へのこだわりが強かった。明治32年のホトトギスに「赤」と題して次のような随筆を掲載している。

‥‥天然の色でもその中で最も必要なのは赤である。赤色の無い天然の色は美しくても
活動することがない‥

 子規は特に赤と白のコンストラストにこだわった。真白な部屋の中の紅の花、濃い赤色の部屋の白い服。子規は結核で赤い血を吐き、自らを子規(ほととぎす)を号した。この鳥は口の中が赤いからである。

 今回、子規の庭の句碑の背景にはヒラドツツジの赤花と白花を寄せ植えにした大刈込を配し、子規の詩心を表現した。この花は長崎平戸の武家屋敷に植えられたケラマツツジ、モチツツジなどの交配種と言われ、花色も様々な品種がある。まだ植えて間がないため刈込の形にはなっていないが、数年後には大仏殿の黄金色に光る鴟尾を背にして、白花と赤花の咲きほこる立派な大刈込になっていることであろう。
 
      平成19年5月19日
 「子規の庭だより」第1号より      正岡 明


■「子規の庭」友の会ご案内
●子規に関心のある方はもちろん、俳句・短歌や近代・現代文学、芸術・芸能あるいは奈良に関心のある方、さらに庭の好きな方、いろんな方と交流したい方々なら、どなたでも入会いただけます。

詳しくはホームページ「子規の庭」


こちらからお問い合わせください。

更新日 2008年8月23日     NEXT