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   鬼籍の少年たちよ (「まほろば通信」所載)
■サッカー少年の訃報に寄せて
 大学を卒えて直ぐに、山県正季の事故死を知らされた。
 生きていくのに夢中だった時代のさなかに、岩田守臣が逝ったのを風の便りで受け止めた。
 7年ほど前、山家節夫が東京まで逢いに来てくれた。次女の結婚披露宴に出席しろという。喜んで引き受けた。その直後、彼もまた『鬼籍の人』となった。
 2年前、有松正豊が異郷への旅立ちの途中、還らぬ人となった。

 先立って逝ってしまった「少年」たちは、足立の山麓で暮らした時代、揃って羨ましいほど体力があって、ひ弱だったぼくには「おじさん」に見えたものだ。
 そして、この年、久富吉弘の訃報に接した。「還暦」を機に、その時代の仲間と逢う機会がふえたのに、ついに、久富と顔を合わすことはなかった。だから「サッカー少年」の残像だけが、ぼくの記憶のなかで眠ったままだ。君もまた、「おじさん」のような身体のいい少年だったね。

 どうやら、あの頃はひ弱だった少年だけが生き残って行くらしい。
 このところ、同じひ弱仲間だった利島雄之助を誘ってゴルフを愉しむことが多い。近く、『鬼籍の少年』たちを偲んで、錬魂ゴルフでもやろうか、と語り合っている。